初心者俳優厨があれこれ考えたこと

映像系俳優厨が考えたことを書くブログです。

おまいつは新規から席を奪う?

おまいつ問題、もしくは最前おまいつ問題。

haiyuchu.hatenablog.com

くすみるふぃーゆ様が書いてくださっている記事についてです。

後列にもお客様は居て、前列とも平等である。つまり列が前だから後ろだからと演者の方は楽しませる努力を怠ってはいけないのだと気づかされた記事でした!

 

おまいつとは、「おまえいつも居るな」の略であり、イベントが行われる現場にいつも居る人のことを指します。今回はキャスト(推し)側から客席(オタク)を見た時に「あいつまた居るな」となる場合のことに主眼を置いて進めたいです。

 

おまいつは認知と深い関わりがあるでしょう。

認知されていなければ「おまえいつも居るな」にはならない。

だからこじらせ認知厨としては憶えてほしいけど憶えてほしくない最大の要因はこれなのではないかと自分の中では落ち着いています。特に推しがいつも来る人間に対してどう思っているのかわからないのが重く心にのしかかってきます。推しは何も言わない。そもそも接触が不可能なのでわからない。

面と向かって「来るな」と言われたことも無い。正直言って、はっきり「来るな」と言ってもらえたらどれだけ楽かわかりません。

だが推しは優しい。

それ以上に厳しい。

嫌いな奴は勝手に嫌いになるし、好きなお客さんには変わらず接し続けるでしょう。現時点で嫌われているならこれから挽回できるチャンスもきっと無い。

推しとよく飲みに行く友達はおまいつが大嫌いらしい。

なら推しも嫌いだろうか?

じゃあ現場に行くのをやめるのか?

それには「やめられない」と答えるしかない。

テレビやスクリーンを通さずに推しが見られる機会をむざむざ諦める気には到底なれない。自制の効かない悪いオタクです。

 

映像系俳優の推しは舞台挨拶くらいでしか生で見られない。

数少ない推しの“素”が見られるチャンスなのですが、演技を通して表現している推しが好きだったのが素の推しを見ることに躍起になっている近年の自分の動向には疑問を感じてはいます。この辺りはまた別の機会に書きたいですね。

 

舞台から客席なんてきっとほとんど見えない。だから大人しく座っていれば波風を立てることなく終演する。まず認知されてないのだから目立ったことさえしなければ御の字なのではないか。しかしそれができないのである。

プレゼントがしたいのである。

手紙を書きたいのである。

これらは主催者側に「この俳優はファンがついていますよ!集客できますよ!」とアピールするのが目的であり、第二第三のチャンスに繋がると期待してやっている面も少なからずあります。それ以上に推しに「あなたのことを応援しているからね!」とアピールしたい。

推しは自分を卑下します。

「僕にファンなんて居ない」と言うのがほぼ持ちネタ化しています。ファンとして推しの言動は全肯定したいのですがこれには「そんなことないよ!」と声を上げたい。好きな人を否定するのは例えそれが好きな人でも心地良いものではありません。

それに現場に行けば何かしらの形で「あなたのファンが来ましたよ!」というアピールをして帰っているのですが、それらのささやかな応援も完全に無視されているのだと思うとやはり少し寂しいものです。

 

結局、映像系の推しは業界人にちやほやしてもらえさえすれば仕事は回って来るからファンが何人動員できるかは大した問題ではないし、気づかない内に取り返しのつかない失敗でもしてしまって数から外された疑惑のある私はどうでもいい存在なのでしょう(ファン全員が推しにとってどうでもいい存在であるとは言い切れない)(悪い意味で認知されている=オキラである、としたらいいのか自分は認知すらされていない、としたらいいのか定まっていない)。

「おまえいつも居るな」ではなく「居ようが居まいがどうでもいいわ」なのです。

なら気兼ねなく最前列を陣取りニコニコしていればいいではないかという気もするがやはり怖いのです。

私の推しはよく、「この作品を色んな方に見てもらいたい」と言います。これを言われるたび胸が痛む。

同じ内容の現場に複数回入ってしまった時、私が座ることでその席一人分を、新たにお客さんとなる可能性を持つ人から奪ったことになる。推しの出る舞台挨拶はほぼ毎回満員だし、そもそも推しにはチケット販売ルートなども無いので勿論ノルマなんて無い。だから太い客という概念がそもそも存在しないし新規のお客さんの入る余地を残さなかったというのは大きな罪である。

「おまえいつも居るな」ではなく「おまえさえ居なければ新規の人が来られたのに」と思われているとしたらもう死んで詫びたい。

 

話が逸れに逸れてしまい最後は拗ねた恨み節も躍り出て何やら不穏ですね。

自分でも結論が出せないのですが、おまいつは人を選びます。私の推しはどうだかよくわからない。大体の役者さんは(偏見かもしれませんし一概には言えませんが)多くの人に見てもらえればもらえるだけ嬉しいと思うので、どうしても席が埋まらない時にはリピーターとしてどんな内容でも推しが来れば現場に来るようなファンが出席するのもありなのかなぁ…。これでは都合のいいファンになっているだけでしょうか。

長々と書いたのに幕引きが中途半端ですみません。